スリランカ・アーユルヴェーダの旅 3日目(ツアー2日目 後半)
スリランカ式国内ツアーの2日目。
午前から午後にかけて、シーギリヤ・ロック、ノリタケのアウトレット、宝石博物館(?)を周り、スリンランカの古都キャンディ市内へ。
その後、夜の部スタート。
16:00
Senani Hotel にチェックイン。
https://www.oakrayhotels.com/senani-hotel/
ウェルカム・ドリンクは甘いオレンジ・ジュース。なんとリゾートっぽい!高台にある素敵な眺めのホテルで、小さなプールもありました。
お部屋も広くて清潔。
ベッドが壊れると困るので、まず点検。
窓からは緑豊かなガーデンも見えます。
お猿さんが入ってくると荷物を持っていかれてしまうので、窓は解放できないのが残念。
シャワーを済ませて、一休み。
夕方は、キャンディの中心部にある仏歯寺のプージャ(1日に3回だけあるセレモニー)を見学しに行くので、英気を養いました。
18:00
ホテルのロビーで、ガイドと待ち合わせ。ドライバーとガイドはキャンディに住んでいるので、家にいたようです。ドライバーが疲れている様子だったので休むために家で待機してもらい、夕方からはガイドの運転でお出かけ。
なんだ、ガイドは本当は運転が出来たのですね!
と思ったら、運転スキルには大いに問題がありました。交通ルール違反が多いキャンディでの運転は確かに神経を使いますが、自信がないからこそお友達のドライバーを雇っていたのでは?
もう、わけがわかりません...。
安全の確保は旅行者の最優先事項です。
冷たいようですが、運転のみならず色々な意味で危なっかしいガイドが一人で現れた時点で、私は夜の部の観光案内を辞退しなかったことを後悔し始めていました。
何故ならば、プージャは翌日の早朝5時半にもありましたし、ホテルから仏歯寺までは歩いて往復出来る距離です。デートでもあるまいし、暗くなってからのガイドとの2人だけの行動は避けたかったのが本音ですが...。
一度車に乗ってしまったものは、仕方がありません。ええい、南無三!ガイドの危険運転で、仏歯寺に到着。
入り口で靴を脱いで預けるのは、ダンブッラの石窟寺院と同じでした。途中の屋台で、お供えにするお花を買ってお寺の本堂へ。
左手前の小さなお花がたくさん載ったカゴを獲得
プージャにはまだ少し早かったので、本堂の上にある博物館を見学しました。昔のものが色々とありました。仏歯を収めた仏舎利のレプリカも展示されていました。
セレモニー10分前。
本堂には数千人の信徒さんと観光客が集まっていました。大音量の太鼓と喇叭の演奏に合わせて、お釈迦様の歯が入った器が運びこまれてくると、熱気も最高潮。
スリランカ人がお寺に行くときは、白い服を着るそうです。本堂の中は、白い服の人でいっぱい!
鳴り止まない音楽。演奏は下層カーストの男性の仕事と決まっているようです。
現代もそうなのかしら。カーストがゆるく存在すると聞きましたが...。
一連のご供養の後、ご開帳スタート。
といっても、現物は見られません。人の流れに乗って、人をグイグイかき分けて厚かましさ全開でゆっくりと歩きつつ、お釈迦様の歯が入った仏舎利と厨子を、一瞬拝めました。
お釈迦様が教えを説いた口に生えていたという、尊い歯。国家権力の象徴でもあるので、まさに国宝。
近くを通るだけで軽くめまいを感じました。あたりいちめんに、信徒さんのエネルギーが渦巻いているのを感じました。
プージャが終わって本堂から出ると、外はすでに夜夜の帳が下りていました。
お寺のライトアップが幻想的でした。
20:00
夕食は、ローカルの食堂でコトゥというスリランカ料理をご馳走になりました。
焼きそばを細かく切ったようなお料理です。初めて食べましたり香ばしくて美味しい。
あとはエッグホッパー。
ドーム状のクレープの真ん中に目玉焼きが乗った、楽しいスナックです。都内のスリランカ料理店では1つ1,000円ですが、現地では100円しないくらい。
ナンのようにむしって、カレー味のスープをつけて食べるのが美味しかったです。
ガイドに教わって、スリランカ式のコトゥの手づかみの食事にも挑戦してみました。周りを観たらローカルの人はハッポー以外のお料理は、当然のようにシルバーウェアを使ってお食事をしていました。
かと言って、私が奇異な目で見られることもないので、こちらでの手づかみは、日本で言うとお寿司をつまんで食べる程度の感覚に近いかなと思いました。
私自身は、シルバーウェアやお箸を使う方が、食べやすいし清潔だと思います。
キャンディは、スリランカで初めて歩いた都会でした。夜遅くまでお開いているお店もたくさんあって、夜遊びを楽しむ人が出歩いていました。
KCC、キャンディ・シティ・センターというショッピング・モールも開いていました。中をみたところ、これ見よがしに日本アピールをする雑貨店を発見。その名はMINISOU。ありますねぇ、実際に都内にも店舗を見かけましたが...スリランカの皆さん、騙されてはいけません!これは企画・製造を中国で行なっている企業が、日本国内に法人を設立しただけのなんちゃって日本企業ですから。
KCC全体をざっと見ての感想ですが、旅行者向けなのか、キャンディの所得水準が高いのか、ショッピング・モールで売られている品物は、デフレ真っ盛りの日本と大差ない値段だと感じました。
テントの中で商いをしている昔ながらの市場だと何もかもが驚くほど安いので、ショッピング・モールでのお買い物がを楽しめる消費者は、スリランカの中でも相当豊かな層かもしれません。もしくは、ウィンドーショッピングをしにきているのか。
ホテルへの帰り道。
街灯が少ないので真っ暗な夜道、さらに危険度を増したガイドの運転でホテルへ。
22:00
ホテルに到着。
無事に部屋に戻れたことに感謝しました。
なんだかフラストレーションがたまる...振り返って考えると、日中の明るい時間帯ですらここ数日は自由行動のチャンスが全くありません。
ツアーとはそういうものですし、わかっていて手配をお願いしたにも関わらず、これでは息が詰まります。
それに、ガイドが私との間にケミストリーが働くことを期待しての言動も、とても怖い
ツアーはあと2日も続きます。
心配です。
明日は熟練のドライバーが戻ってきてくれますように。
スリランカ・アーユルヴェーダの旅 3日目(ツアー2日目 前半)
前日、2回の山登りで体を使っていたせいでよく眠れました。
朝。
それほど勢いをつけていたわけでもないのに、ベッドから降りるときに底板が割れて腰が抜けました。
眠っている間に壊れなくてよかった。ケガをしなかったのが何よりです。
8:00
朝食。コーヒーまたは紅茶、卵料理、トーストのアメリカンブレックファストに、たっぷりのフルーツ。
丁寧に焼いたオムレツ…
余計な甘みが入っていない、昔ながらのあっさりとしたフルーツが新鮮でとても美味しい!
がらんとした食堂。朝食中に、他の宿泊客に会うことはありませんでした。従業員の子供たちが遊んでいました。この光景、アジアっぽい。
またしても朝食の時間は30分しかなく、食べることに追われましたがお願いしたオムレツがいつまでも出てきません!ハムとチーズも入れてくださいという、イレギュラーなリクエストをしたせいでしょうか。
待っている間に、ガイドからLineが到着。(アノーシャさんのご提案で、ガイドと私の連絡手段としてLineを使っていました。)
やっぱり朝8時半ではなくて、9時半出発にしましょう、とのこと。
寝坊でもしたのかしら。
あるいは時間配分がおかしいことに今日気が付いたのかしら。もしそうなら、昨日の段階ですでに分かっているべきことでした。
よ、良くない...。落ち着かないと。
日本人気質の私はあくせくとしすぎなのか、些細な出来事でフラストレーションを感じてしまう。リラックスしないと!
9:30
ホテルをチェックアウト。お部屋のベッドが壊れたことはお伝えしましたが、修理代などは特に請求されませんでした…。
シーギリヤまで森の中をしばしのドライブ。ロードサイドを観察していると、ツーリスト・タクシーを雇っている大人な旅行者向けのおしゃれなドライブ・イン・カフェやスパイス・ガーデン(ナチュラル・プロダクトの化粧品などの売店に、小さな植物園が併設されている施設のようです)、バックパッカーがスリー・ウィラー(またの名をトゥクトク、インド製の三輪車タクシー)に乗って泊まりに来るような個人経営の安いゲストハウスなどがありました。シーギリヤ・ロック、世界的に有名な観光地の割に、周辺には大きなホテルがほとんどないのですね。意外でした。
10:15
シーギリヤ・ロックの入り口に到着。
ここでアノーシャさんが信頼を寄せるローカルガイドと合流。るるぶにも載っていた方です。周辺には彼のようなローカル・ガイドがたくさんいて、外国語スキルを磨いて各国からやってくる旅行者たちを案内していました。
ガイド料はツアー代金に含まれていたので相場は知りませんが、ローカルガイドの生活は旅行者から支払われる報酬だけが頼りだそうで、ご満足いただけた場合は、どうぞゴニゴニョ($$$)、とおっしゃっていました。こちらのガイドさん、お金をためていつか日本に来ることが夢だそうです。ということは、日本に来たことがなくても、スリランカ国内でこれだけの日本語が話せるようになる、ということなのですね。フランス語ガイドもそうだったけれど、やはり生活がかかると、語学習得の本気度が違います。
しかしこのローカル・ガイド。自力でたくましく行動できる方にとって必要かというと、必ずしもそうではありません。シーギリヤ・ロックは一方通行の階段をのぼるだけですから、迷いようがありません。ところどころでガイドブックに載っていないような説明を日本語で聞いたり、お写真を撮影してもらったりといったベネフィットを受けたい方は、お願いするのも良いアイデアです。
シーギリヤ・ロックの入場料は、外国人価格が30ドル(2018年現在)。ちなみに、スリランカ人家庭の平均月収が300ドル前後。
経済的に優位に立つ国から来る旅行者たちは、世界遺産シーギリヤ・ロックを訪れるだけで、この地区の環境保全だけではなく、スリランカの経済援助に協力することができるというわけです。
シーギリヤ・ロックは、スタジオ・ジブリのアニメ映画「天空の城ラピュタ」の舞台のモデルになった空中都市だそうです。
空中というだけあって、その街は延々と階段をのぼり続けた終点。このトレッキングが大変だという前評判を聞いていましたが、途中途中に踊り場のように休憩できるスポットがあるので、息切れを感じることもありませんでした。(整備されていない分、ローズクォーツ・マウンテンの方が大変でした。)途中で人が詰まっている箇所もあったので、のんびりと進んで、入場ゲートを通過して2時間ほどで頂上へ到着。
頂上からの眺め。
壮観です。
風の強い崖っぷちギリギリで、弓のポーズを決めながら記念撮影をしているヨガ愛好家がいました。
命知らずを横目にみながら、下山を開始。
ところどころに見どころがあって解説を聞きながらなので、30分くらいかけて降りてきました。下りは渋滞もないので、あっという間です。
ふもとまで来たら、ローカル・ガイドとはここでお別れです。ガイドに相談したのですが、チップはツアー代に入っているので(仲間うちの、お仕事の回しあいですからね...)私からはお渡ししないでください、ということでした。
12:30
ふもとの茶屋に到着。
こちらのお店では軽食も販売していました。
ココナッツのシロップが入ったもちもちとした生地のクレープ。滞在中に何度もいただきました。
さらに、お砂糖たっぷりのキリテ(スリランカ式ミルクティー)をごちそうになりました。
物流事情が良くなく、乳製品の保存も難しいことから紅茶にコンデンスミルクを入れていました。どうりで甘い、甘すぎる!
朝食でお腹がいっぱいだったので、食べきれないクレープを残していると、いたずらなお猿さんがやってきて、根こそぎ奪って行ってしまいました。
おお、むしろお手伝いをしてくれてありがとう!甘すぎて食べきれなかったので、とても助かります。
14:00
日本人マダム御用達のノリタケアウトレットへ。とても分かりづらい場所で、ローカルの人に道を尋ねつつ迷いながら到着。
広大な工場の敷地の一角に、倉庫のようなアウトレット・ショップが併設されています。
プロパー品ではない印として、どの商品も陶器の底にあえてひっかき傷をつけた状態で販売されていました。(使うときには見えません。)
アジア諸国のレストランやホテルに卸売りをしているのか、業務用に使いやすそうなシックなデザインがメインでした。家庭でも気軽に使えるカラフルなマグカップがあったので、色違いで6つ購入。合計で4000円くらい。
買ったものは頑丈に梱包していただけるので、持ち運びも安心。心置きなく荷物を増やせるのも、専用車を使った旅行の良いところです。
15:00
宝石博物館へ到着。
これは私の希望ではなく、ガイドにお願いされての来店です。
日本語堪能な販売員(Mr.ビーンでおなじみの、ローワン・アトキンソンに似ている)が担当につきました。博物館なのに、販売!!色とりどりの宝石をちりばめた珍しいデザインのネックレスがあると思ったら、開運ジュエリーだそうです。スリランカでは、インド式占星術によって縁起の良い宝石の組み合わせというものが決まっているらしく、希望すれば常駐している提携の占い師に、使うべき宝石を提案していただけるとのことでした。
結局、私が買ったのは加熱加工でロイヤル・ブルーの色味を出したブルー・サファイヤのピアス。イギリスの故ダイアナ妃がロイヤル・ウェディングでスリランカ産のブルー・サファイヤをお召しになっていた、とMr.ビーンから聞いて。もちろん、わずか2,000円のピアスですからそのクオリティは遠く及びませんが、旅の記念にプリンセス気分を味わえるのでしたら、そう悪くはありません。(振り返ると、この買い物は失敗だったのです。それは後ほど…。)
ここまで消化して、あとはホテルへ。
スリランカ・アーユルヴェーダの旅 2日目 (ツアー1日目)
気まぐれな旅を好む方の中には、旅行の計画はあえて立てずに現地で考えながら行動をする、という旅慣れた達人がたまにいます。
私は真逆。現地でリサーチや判断をすると、注意散漫になっで安全確保がおろそかになったり、時間を無駄にしたりするタイプなので、旅行に出る前に綿密にプランニングをして、現地では予定通りに動くことに徹しています。
日本にいる間に、3泊4日のスリランカ国内ツアーの予定は全て組まれていました。
スリランカ到着翌日から、何1つ迷うことなく国内ツアーに出発です。
8:00
朝ごはんを食べてからアノーシャさんと簡単な打ち合わせ。
10:30
運転手付きの車に乗ったガイドがゲストハウスに到着。出発しました。
ちなみにクルマはスズキのハイブリッド軽自動車で、ピカピカの新車。中にはミネラルウォーターも積んであって、ご自由にお飲みください、ということでした。
11:00
道中の屋台で、キングココナッツのジュースを買っていただきました。浸透圧が体液に近いので、脱水症状を起こしそうな時、身体が暑い時には積極的に飲むそうです。
ナタを振り回して力技でキング・ココナッツを分解。
ジュースを飲んだあと、白い果肉をくりぬいて食べることも出来ます。
味はあまりしません。
13:00
ダンブッラ周辺にあるテーマレストランで昼食。
素敵なサリー姿のお姉さまがお出迎え。
こちらはツーリスト向けのバフェレストランで、たくさん並んだスリランカ料理の中から好きなものを盛って、いただくことが出来ました。
お皿が山盛りなのは、時間が無くて急いでいたからです。
ランチ・ブレイクはわずか30分!み、短い... アノーシャさんによると、スリランカの人々はササッと食べて食事を終えてしまい、日本人のように時間をかけて食を楽しむことはないそうです。
そうだったのか...そのおかけで、ツアー中は大急ぎで食べることに追われました。
スリランカでは、お客様とホストが同じテーブルで食事をする習慣はありませんので、ドライバーとガイドはどこか別の場所に消えて行きました。
物価水準に見合わないツーリスト・プライスの中には、きっとお店に連れてきたドライバーとガイドのためのお食事も含まれているのでしょう。
私の食事中に、隣のテーブルにフランス人の大家族がやってきました。彼らのスリランカ人ガイドの、フランス語が堪能なこと!
生活をかける覚悟があればこその、勉強の成果でしょう。
フランス人たちは、サーブしてもらえないこと、自分たちでバフェラインまで食べ物を取りに行くのがエレガントではないこと、食べ物も美味しくなさそうだし、何より高い!という不満を口にしていました。(ええ、私もそう思いました!) ガイドの説明によると、旅行者目線で安全に食事が出来るレストランが他に存在しないとか。
観念した彼らは、赤ワインをボトルで注文して口をつけると、めいめい食事をとりに行きました。
唯一、一家のマダムがテーブルクロスに目線を落としたまま無口になってしまい、ご主人がバフェラインで見繕った食べ物をギャルソンのようにせっせと運んでいました。優しい方、騎士道精神をお持ちなんですね。
このような態度は、日本人女性がやるとただの子供じみたわがまま扱いですが、フランス人のマダムがやると貫禄の意思表示に見えてしまうのがなんとも不思議。
15:00
ローズクォーツマウンテンに到着。
こちらは千円くらいの入場料が発生しました。入り口でお金を払い、シンハラ語ガイドをつけて、トレイル開始。
遺跡の中を15分ほど歩くと、ローズクォーツ・マウンテンが姿を現しました。
ここから20分は登山でした。
頂上には綺麗な仏像が鎮座していました。
こちらの山は、仏教のお坊さんが発見したそうです。
頂上から山を見下ろして見ましたが、ローズクォーツマウンテンという名に相応しいほど、ピンク色の輝きはありませんでした。
何でも、大雨と直射日光にさらされる事が原因で、ピンク色の石の輝きが年々色褪せてきているとか。うーん、どうりで...。
ロマンチックなピンク色ではありませんが、旅行ガイド本には、恋愛関係に良い効果をもたらすローズクォーツで出来た山は女性向けのパワースポットとして紹介されています。
パワーストーンなどに興味があって、かつ時間もたくさんあれば、訪れるのも良いと思います。
ガイドが雇ったローカルガイドは、帰り道に山を掘ってローズクォーツの原石をさっせと拾い集めていました。
お土産にどうぞと渡されましたので、失礼が無いように一度は受け取りましたが、立ち去る前にそっと自然に戻しました。
オカルト思考ではありますが、その場にいた見えない存在が、石をどう扱うかを通じて私の行動を見ているように感じてしまったのです。
16:30
ダンブッラ石窟寺院
中国から送られた黄金の大仏が煌々と輝いているので、英語ではゴールデン・テンプルというそうです。
金ピカ!
黄金の大仏様の裏手に周り、チケットブースで入場料を確か千円くらいお支払いしました。石の階段を上がること15分。寺院の入り口に到着です。ここで入場券の改札を受けるので、最初に入場料をお支払いしなかった場合は、ふもとのチケットブースに戻って再び石の階段を上がってくる羽目になります。実際、日本人の家族がとうせんぼにあい、お父さんが代表して階段を駆け下りて行く現場を目撃しました。
スリランカではお寺の敷地内は土足禁止です。靴を脱いで棚に預けてからペタペタと石窟の中を歩きました。
うす暗がりで、静かに横たわる涅槃仏...。
お坊さんたちの生活の場でもあるようで、オレンジ色の袈裟を着たお坊さんもたくさん。大きなお寺なので寺男さんもたくさんいました。私が好きな孔雀明王様のポスターを貼った小部屋を見かけましたので、その場たたずむ寺男さんにご挨拶をしてから拝ませていた抱いたところ、不思議なマントラを唱えながら手首に何重にも糸を巻いて下さいました。
お守りだそうです。
皆さん生活が苦しいので、良いことをしていただいたあとは、お礼の印を忘れずに!
18:30
2回のトレッキングで疲れ果てた私は、どこかマッサージがうけられるところはないかな?と軽く口走ってしまいました。 良い場所があるぞ!とばかりに、マージン目当てでツーリスト向けの超高級スパへ。
移動前に電話をしてもらい、お値段を聞いたらとんでもなく高かったのでお断りしたのですが、せめて行くだけでも、ということでダンブッラの町から40分も離れた場所にあるスパへ。
到着した後に、ガイドが降りて本日すぐに受付が出来るか聞いたところ、あいにく予約だけでいっぱいとのこと。
出発前に、1時間で120ドルという法外な値段を聞いた瞬間にお断りしていたのに、なぜ連れてきたのでしょう?何のために電話をしていたのでしょう?混雑具合すら確認しなかったのでしょうか?
全く時間の無駄でしたし、疲労も倍増です。
あまりの段取りの悪さにフラストレーションを感じましたが、ここは日本ではありません。
すべてがのんびりとしたスリランカなので、こんなものなのでしょう。(1回目)
ホテルに向かう車の中から、夕方になって活動を始めた大きな像を見られたことがせめてもの救いでした。
立派な象さん。近づくと危険。
強引な連れ回し、確認不足。途上国を旅行するとよくある事かもしれません。こうしたインシデントも含めて旅情を味わう余裕は、失ってはいけないことは頭ではわかっていたのですが...初日からフラストレーションを感じました。行動を共にしていたガイドから、あれこれとプライベートな質問をされることにも疲れました。
これがあと3日も続くのか。
20:00
サンダ・ディヤ・ホテルへチェックイン。
とても綺麗なリゾートで、荒んでいた私の心は穏やかさを取り戻しました。
青い部屋は、心を落ち着かせる作用があるのかもしれませんね。
バスタブがあれば完璧ですが、南国なのでなし。
汗を洗い流し、次の日はシーギリヤのトレッキングが控えているため、もうひたすらに眠りました。
スリランカ・アーユルヴェーダの旅 2日目から5日目ツアー行き先
スリランカに到着した翌日、2日目。
ぐっすりと眠ってから、3泊4日の国内ツアーへ。
通常であればこうしたツアーはアノーシャさんに同行していただけるのですが、都合がつかなかった為、アノーシャさんが委託したツアーオペレーターの手配で出発。
ドライバーと英語ガイド付きの専用車とホテル代で、55,000円。チップは込みの料金です。
内容ぎっしりのスケジュールでした。
1日目
ローズクォーツ・マウンテン
ダンブッラの石窟寺院
ダンブッラ宿泊
2日目
シギリヤロック
ノリタケアウトレット
宝石博物館(と言う名のセールス)
キャンディの仏歯寺
キャンディ市内でスリランカ料理ディナー
キャンディ宿泊
3日目
キャンディ市内マーケット見学
ヌワラエリアの茶畑と紅茶工場見学
鉄道でナヌオヤ駅からエッラ駅まで
エッラ宿泊
4日目
エッラのリトル・アダムスピーク登山
カシューナッツ村ショッピング
スーパーマーケット
ゲストハウスに戻る
慌ただしいながらも、小回りが利く専用車であれこれと回れたので、良い思い出がたくさんできました。
お世話になったツアー会社は男性ガイドと、お友達のドライバーの二人のチームが運営しています。
(数あるツアーオペレーターの1つです。個別にお知らせいただければ、開示します。)
私はひとり旅だったのでハイブリット軽自動車でしたが、参加者の人数に応じてフレキシブルに車を手配するので、ビッググループの受け入れも可能とのことでした。中国から商売の買い付けにやってくる大家族を、大きなバンで案内することもあるそうです。
ただこちらの会社、モニターとして参加した私が元請けのアノーシャさんに対してネガティブなフィードバックをしたので、ピリヤマニ・ゲストハウスからの紹介は停止しています。
好奇心からプライペートなことを詮索してくるスリランカ人ガイドの態度には、コリゴリ!でした。
こちらの方は、人間同士の距離感が日本人よりも近いのです。
あとは、ガイドが英語しか話さないことを考えると、日本人ゲスト全員に対してコミュニケーションが取りやすい状況ではありません。
(もっとも、Googleのレビュー上は欧米から来たと思われるお客様から良い評価が付いているので、相性が良い方もいることでしょう。)
この会社に限らず、女の人がひとり旅でツアーに出る場合は、探すのは大変ですが可能であれば女性ガイドにお願いした方が何かと安心かと思います。
せっかくの旅行なら、リラックスして過ごしたいですものね。
スリランカ・アーユルヴェーダの旅で泊まったピリヤマニ
南インドで生まれてスリランカで洗練された伝統医療、アーユルヴェーダのトリートメントを受けるべく、スリランカに行ってきました。
スリランカという国は、私にとって未踏の地。そんな場所で、謎めいたアーユルヴェーダを受けるにあたってお世話になったのが、家族経営のピリヤマニ・ゲストハウスです。
http://www.hghg.jp/hotelpriyamani/
オーナーのアノーシャさんは日本語も英語も堪能。国内ツアーの手配から治療のアレンジ、なんと占い師の紹介まで、安心してマルチにお任せできます。
また宿泊施設そのものも素晴らしく、コロンボ空港から車で20分ほどの村の中にある豪邸に、清潔なベッドルームが四部屋。二部屋はバスルーム付きで、後の二部屋は共同のバスルーム(バスタブはありません)を利用。洗濯機もあるので、荷物が少なくて済みます。
お食事は三食、アノーシャさんのお母さんが手間暇かけて作る野菜たっぷりの健康的なご飯。
サービス担当の妹さんが二階のテラスに配膳してくださいます。
気持ちの良い風を感じながら、日本人のゲストがそろってあれこれとおしゃべりをしながら食べるご飯は、美味しくて楽しくて、健康になりながら心まで満たされました。
肝心のアーユルヴェーダは、車で1時間ほどの街、ガンパパにある提携クリニックで、経験豊富な女性医師の診断からトリートメントまでを受けることが出来ます。
ピリヤマニ・ゲストハウスでは、日本人向けのゲストハウスです。現地に着いてからアノーシャさんが日本語でお世話をしてくださいますし、気の良い日本人ゲストとの交流も魅力の一つです。
ローカルなホテルに泊まって、バスや鉄道を自力で手配しながら異国情緒たっぷりの旅を楽しみたい方には物足りないかもしれませんが、バックパッカーを卒業した私にとってはとても快適で、温かい体験でした。
スリランカでアーユルヴェーダ三昧の旅行をお考えの方に、ぜひお勧めします。
側湾症は治るのか?グラボヴォイ・コードを試す
小学生の頃に、側湾症と診断されました。
アメリカでドクターオブ・カイロプラクティックの開業免許を取ってきたきちんとした先生に相談したところ、日常生活に支障がなければ、全く問題はない、と言い切っていました。
たしかに、私の日常生活に不便はないけれど、完全にノーマルな身体を持つ人がどのくらい快適なのか、私は知りません。一度体験してみたいものです。
そして、グラボヴォイ・コードにも、脊柱側湾症に効果のある数列がありました。
8920728
側湾症
日本では、側湾症の進行予防もしくは改善のためには、装具、手術、体操などの手段を取るようです。
私は積極的に治療をするほどの重症患者ではありませんが、だからこそグラボヴォイ ・コードを使った瞑想療法に、挑戦してみます。
スリランカ・アーユルヴェーダの旅 1日目
アーユルヴェーダを受けることをメインに、スリランカを旅してきました。
プライベートでツアーを組んで、無茶なスケジュールでした。もう一度このスケジュ
1日目
マレーシア航空でクアラルンプールへ。
クアラルンプールは乗り換え待ちの時間が長いため、空港内でお店を見たり、中庭にあるジャングル・ボード・ウォークという小さな熱帯植物園を見たり。
ここはどなたでも入れるんですよ。
ものの5分もあれば、木道をテクテク歩いてのお散歩も出来るので、冷房の効いた空港の外には出ないけれど、少しでも南国気分を味わいたい方にはもってこい。
あとは、プラザプレミアムのラウンジで寛いだり。
次の便が夜遅いので、ここぞとばかりにバフェラインに駆け込み、モリモリと夕食タイム。
基本はベジタリアン料理。お肉はチキンのみなので、多様な宗教の方に配慮している様子が感じられました。
バリスタもいて、注文に応じて色々なコーヒードリンクを作ってくれます。
長い長いブレイクの後、無人トラムに乗ってゲートへ移動。
クアラルンプールからスリランカの首都、コロンボへの飛行機は、だいぶ遅れて出発しました。
こなれた雰囲気の乗客が集まり始めたのが定刻を過ぎてからだったので、日常的にこの便を使っている方はもはや、ディレイする前提で行動している様子でした。
マレーシア航空。民族衣装の乗務員さんは魅力的ですが、時間を守れないのはいただけません。
1時間半も遅れて離陸した便が、コロンボの空港に着いたのが午後11時過ぎ。
入国は長蛇の列。南国らしいのんびりペースでなかなか進まぬ行列。
入国するとロビーに着くまでに家電屋さんがあって、夜中だというのに元気に営業中。
どうやら、スリランカから海外に出稼ぎに出た人々は、帰国するやこちらで家電を買い込み、カートに山盛りにして迎えにきた家族と再会するのが一つのセレモニーになっているようです。
空港ロビー(一箇所しかないのですぐにわかる)に到着。夜中でしたが、旅行会社のブースも営業していました。
観光スポットが点在するスラランカ国内を効率的に回るには、ツーリストタクシーを雇うのが一般的です。
日本にいる間に手配をしておけば、安心は手に入りますが割高かもしれませんから、節約派は到着してから空港内のブースで相談するのも一つの手段ですね。
ドライバー&ガイド+貸切のクルマ+顧客のホテル代+ドライバー&ガイドのホテル代で、1日あたり80ドルくらいが相場そうです。(2018年現在。チップは別途、お支払いする習慣があるそうです。)
一つしかないロビーで、無事にゲストハウスのオーナーさんと待ち合わせ成功。
スマートフォンのSIMを買ってお店の人に設定までやってもらってもらいました。スリランカ国内のSIMはDialogという会社の一択です。空港内には他者のブースもありました。空いていたこと、そしてオーナーさんの「一緒だよ。」という言葉を信じて他社のSIMを買いましたがこれは失敗。地方に行くとほとんど繋がりません!
(深夜だったので、オーナーさんが早く帰りたくて、Dialogの行列を避けて空いているブースで、ちゃっちゃと済ませたかったのかもしれません。)
オーナーさんの親族が運転する自家用車でゲストハウスへ到着。
首都コロンボと空港の間にある村中の一軒家です。
到着は午前一時を過ぎていました。
移動に終われた1日目は、こうして終了しました。