スリランカ・アーユルヴェーダの旅 ピリヤマニの療養生活
南インドで生まれたアーユルヴェーダは、スリランカに伝わり現代でも現地の方々は、アーユルヴェーダに即した生活様式を大切にしていました。
満月の日はポヤテーという祝日で、白い服を来てお寺に行きます。満月の影響で人のバイオリズムが狂ってしまい、心身ともに不安定になるので無理に働かない、というのがその理由だそうです。
(お店もクローズになってしまうので、旅行者は月齢に注意する必要があります。)
私がお世話になったピリヤマニ・ゲストハウスでも、アーユルヴェーダの教えに乗っ取った健康的な食事と環境で過ごすことが出来ます。
肝心の治療も、提携のアーユルヴェーダ・クリニックでドクターの診断の元、トリートメントを受けることが出来るので安心です。
ゲストハウスの立地はコロンボの空港から車で20分くらいの村の中。クリニックは、そこから車で1時間ほどの街ガンパハ市内です。
ゲストハウス滞在中は療養のため、原則として午前中にトリートメント、午後または夕方にアクティビティという規則的な生活を送っていました。
7:00 朝食
ゲストみんなでテラスのテーブルへ。
アノーシャさんのお母さんの手作りご飯をいただきました。
パン、赤米、白米のいずれかの主食と、3種類のおかず、そしてライス・ミルクというミロからココア味を抜いたような栄養補助食品の粉末を入れた甘いミルク・ティーがらいつものメニュー。
8:00 クリニックに出発
アノーシャさんの義理の弟さんが運転する自家用車で、ガンパハにあるクリニックへ移動します。
送迎していただけるので安心。
9:00 クリニックに到着
初日と最終日の患者は、ヒマーリ先生の診察を受けました。私の治療期間が一週間だったので、先生との面談はこの2回でしたが、長期療養の方は、面談の回数がもっと多いのかもしれません。
9:30 治療
セラピストにバトンタッチして、トリートメント・ルームへ。
治療室が4つ、在籍セラピストも4名でその日の予約に応じて出勤してくるので、待ち時間はほとんどありません。
11:30 休憩
トリートメント後の一休み。意外と体力を使うようです。
セラピストに甘くないストレートの紅茶と、ピリリと辛いジンジャークッキーを出していただけるので、しばし休憩。
初日は、この時に4日分の飲み薬を受け取り飲み方の指導を受けました。わからなければ、アーユルヴェーダの医学生でもあるアノーシャさんに確認すると、すぐに教えてくれます。
12:00 ゲストハウスへ出発
午後にアクティビティの予定がなければ、弟さんの運転で、ゲストハウスに戻ります。
13:00 ゲストハウスに到着。
シャワーを浴びても良いのですが、オイルを流してしまうと勿体無いのでしばしオイルまみれで過ごしました。
13:30 昼食
食事はいつもこちらのテラスで。
主食と、おかずとフルーツ。野菜中心でとても健康的な食事です。
動物性タンパク質は、鶏肉やお魚を少し。
物足りない場合は、食事の質は変えられなくても、お願いすれば量は増やしていただけると思います。
14:30 自由時間
めいめい好きな過ごし方。
私は気温が下がってから、他のゲストと村の中を探検して歩きました。
16:00 ティータイム
お茶とお菓子を運んでいただけました。
スリランカの伝統菓子と紅茶でブレイク。
17:00 お母さんのお料理教室
お料理教室の会場は、お母さんの家のキッチンです。基本は見学で、たまに手を動かす作業をやらせていただきました。
働き者のお母さんが、健康料理を準備中。
19:00 夕食
主食とおかず4種類、フルーツの手作りご飯。
滞在中、夜のアクティビティがあった日だけは外食でした。
食後はゲストかテラスに集まっておしゃべりをしたり、のんびりとした時間。
あとは好きな時間にシャワーを浴びて、寝るだけ。
ゲストハウスの中はWi-fiが飛んでいるので、スマートフォンやパソコンも使えました。
徹底している治療施設では、チェックインした後にあらゆるデバイスを預けてデジタル・デトックスを進めるそうです。
総じて、ピリヤマニ・ゲストハウスでは規則的な生活を送ってはいましたが、厳しいパンチャカルマ(本格的な解毒をさせるためのアーユルヴェーダ治療)を実践しているアーユルヴェーダ・ホテルに比べると、自由度が高いと思いました。
宿泊費も、私が滞在していた2018年は、一泊あたり8,500円くらい。この中には、三食とお茶、アーユルヴェーダのトリートメントとクリニックの送迎付が含まれていました。
キャンペーンなどで宿泊費が変わってお得に泊まれることもあるので、ピリヤマニ・ゲストハウスのホームページを是非、ご確認ください。
http://www.hghg.jp/hotelpriyamani/
アーユルヴェーダを受けるだけではなく、スリランカ政府公認のアーユルヴェーダ・セラピストの資格が取れるパッケージもあります。私の滞在期間中は、日本のほかにイタリアから勉強に来ている方もいらっしゃいました。本場で勉強をしたい方にもおすすめします。
スリランカ政府公認のセラピストは、国内のクリニックだけではなく、世界中のリゾートホテルでも活躍しているそうです。
働く場所が限定されないので、海外で生活してみたい方はセラピストという働き方もできますね。
そのきっかけを作るのに、アーユルヴェーダ・セラピストという職業は役立つかもしれませんね。