太陽の鍵

オカルト愛好家による、書き散らし。

スリランカ・アーユルヴェーダの旅 4日目(ツアー3日目)

朝が来ました。

 f:id:la-cle-du-soleil:20190226081846j:image

南国の朝は、草と雨の香りがしてとても安らぎます。


f:id:la-cle-du-soleil:20190226081829j:image

どうか今日、安全に心穏やかに過ごせますように。

 

8:00

朝ごはん。

f:id:la-cle-du-soleil:20190226081840j:image

お昼ご飯がいつなのか、どうなるのからわからないので、結構必死で食べました。洋食がメインで、スリランカの伝統食と中華風をめざしている様子のお粥もありました。中国人のお客様が多かったので、タイミングによっては中国風のメニューも出ているのかもしれません。

 

9:00

ガイド登場。スリーウィラーに乗りこみ、街中の駐車場に移動してスーツケースなどの荷物を入れて身軽になってから、キャンディ市内見学へ出発。f:id:la-cle-du-soleil:20190226082757j:image

インド製のオート三輪て風を切って進む。


f:id:la-cle-du-soleil:20190226082846j:image

スリランカでは伝統的にロングスカートを着ている女性が多い中、都会のキャンディーではパンツ姿のお嬢さんもちらほら。

スタイル抜群でうらやましい! 


f:id:la-cle-du-soleil:20190226091617j:image

こちらは伝統市場のキャンディマーケット。色とりどりのフルーツがとても美味しそう。

 

f:id:la-cle-du-soleil:20190226082912j:image 

カードという、ヤギのミルクで作ったヨーグルト。大きな素焼きの器に入って売られています。

食べ終わったら、器を再利用できます。お料理用の鍋や食器、植木鉢に。いらなくなれば、庭に放り出して土に還るのも待つだけという、エコ素材容器です。


f:id:la-cle-du-soleil:20190226082839j:image

バナナの種類が豊富なお店で、2種類のバナナを食べ比べ。なんだか酸味が強く日本で食べるバナナとはだいぶ味覚が違いました。

色や大きさな違うバナナが10種類くらい売られているので、バナナ好きの方はあれこれと楽しめそう。

 

市場を後にしたらガイドブックでも紹介されているアーユルヴェーダ薬局ボワッテでお買い物。

本格的なアーユルヴェーダのオイルや飲み薬は、日本の処方薬と同様の扱いで、買うときにはアーユルヴェーダドクターの処方箋が必要。旅行者が買えるのは化粧品程度です。

 

手ぶらで来てしまった私は、シワ取りクリームを買いました。

f:id:la-cle-du-soleil:20190227204849j:image

サンダルウッドのエッセンシャルが配合されています。気になる部分に塗れば、ほら!顔じゅうお寺の香り。

 

薬局の後、ガイドは途中のベーカリーでお昼ご飯用のお惣菜パンを買っていました。

f:id:la-cle-du-soleil:20190226092335j:image

池袋のタカセを彷彿とさせる、レトロさが可愛いベーカリー。お店の人に注文して袋詰めにしてもらう、ヨーロピアン・スタイルで販売。

 

10:00

家で休んでいたドライバーとの合流地点まで、ガイドの運転で移動しました。

「キャンディで運転出来るなら、世界中どこへ行っても運転出来るって言うんだ。ほら、危ない!だから僕はゆっくくりしか走らないよ。」というフレーズを繰り返し叫んでいました。

運転が下手だと思われたくなくて、必死だったのかな...。

 

ドライバーに運転をバトンタッチしてから、やっと大人しくなりました。やれやれ。

ようやく心穏やかに、紅茶の産地ヌワラエリアへ出発。

 

11:30

茶畑の出現とともに、加温が下がってきました。

f:id:la-cle-du-soleil:20190226082906j:image

山間の茶畑では、カゴを背負った女性たちがせっせとお茶を摘んでいました。

 

12:00

観光バス御用達のブルー・フィールド・ティー・ファクトリーへ到着。

工場の規模としては小さいのですが、人が集まるとサリーを着た案内係のお姉さんが、解説付きの工場見学に随時、連れて行ってくだいます。

ディズニー・プリンセスのような話し方がキュートな女性でした。

f:id:la-cle-du-soleil:20190226082813j:image

人の手を使ったマニュアル作業がたくさん。日本であれば、ほとんど機械化されている作業も、豊富なマンパワーで対応していました。

 

工場見学の音は、ビジターセンターのティーコーナーへ。

色々な紅茶が、200円くらいで飲めます。

ガイドがミルクティーをオーダーして、しばしのブレイク。とても感動的な香りと味だったので、同じ茶葉を買おうと思ってどの茶葉のミルクティーなのか、ガイドに確認したところ、一言。

“Strong tea. ” それ以上のことはわからないし、従業員に聞こうともしていませんでした。

数年間の出稼ぎ期間中にコーヒー愛好家になったので、紅茶には興味が無いそうでした。

浅い...。

観光ガイドには外国語のスキル以上に、自分の国の歴史に対するニュートラルな知識、食文化を含むカルチャーへ造詣を持っていていただきたいものです。

 

茶葉の種類は、ウェイトレスのお姉さんに直接確認しました。

 

彼らの大半は、タミル人。

スリランカ内戦の原因となったのは、マジョリティのシンハラ人と、紅茶農園の労働者としてインドから連れて来られたタミル人の対立です。内戦が終わっても未だに民族間の怨恨はあるのか...。

私が観察したところ、どうもシンハラ人のガイドは紅茶農園の末端の労働者として働いているタミル人とは、コミュニケーションを取りたくないといった様子でした。

哀しいですね。私から見れば、どちらもスリランカ人です。

 

売店ではティーコーナーで飲んだものと同じ茶葉を買いました。2キロ買っても2,000円くらい。

この中には、ドライバーに対するコミッションが入っています。途上国を旅行するとよく出くわすシステムなので解ってはいますが、お買い物を終えた顧客にドライバーを呼ばせて、私の目の前でキャッシュの払い戻しをするのは、粋ではないなあ。

 

14:00

ナヌオヤ駅。

ここで二手に別れました。私は列車、ガイドとドライバーは、荷物を積んだ車で次の目的地、エッラへ。

 

列車は3時なのに、何故こんな時間に駅に来たのでしょう?

「僕とドライバーがエッラで泊まるホテルが手配できていないから、探すために、一刻も早くエッラに到着したいから。」という、なんとも言えない理由をヘラヘラと笑いながら話すガイド。

 

え、え〜っ!

 

これを食べてと、朝買った惣菜パンを渡されたのが遅いお昼ご飯になりました。カレー味のかまぼこが入ったおやきのようなパンをもそもそ食べながら、列車を待ちました。

 

f:id:la-cle-du-soleil:20190226082853j:image

予定では3時出発のはずが...。


f:id:la-cle-du-soleil:20190226082807j:image

待てど暮らせど、列車は来ません。

のんびり過ごすにはもってこいの駅ですが、夏でも寒いので体が冷えました。

 

一ヶ月前のプランニングの段階では、ヌワラエリアのシックなホテルでアフタヌーンティーをしたいというリクエストを出していたのに、3時の列車の時間を理由に却下されていました...。

 

この時間があれば、実現出来ていたはずなのに。

てやんでい!

 

16:30

列車が来ました。

車窓からは豊かな大自然と、山間に整列した紅茶のプランテーションの絶景が楽しめました。

車内販売では、昭和の駅弁売りのようにカゴを担いだ販売員が、ワデというスナックや、温かい紅茶を売り歩いていました。昔懐かしいプッシュ式の魔法瓶から湯気を立てた紅茶が紙コップに注がれる様子を見て、思わず一杯、買ってしまいました。

 

山間の線路をのんびりと走る列車からの景色を眺めながら紅茶を飲むと、世界の車窓から気分が盛り上がります。

 

スリランカ国鉄の旅は、窓口まで行かないと切符が買えない大変さはありますが(ガイドに手配してもらいました)、旅情豊かなの思い出になりました。おススメ。

 

18:30

エッラの駅に到着。

出発は遅れていても、到着する頃には帳尻が合っている、スリランカ国鉄

もしも時間通りに列車が来た場合は、終点には予定よりも早く着いてしまうのかしら?不思議です。

 

駅で待っていたドライバーとガイドと合流。

 

ここは最近になって、トレッキングの拠点として欧米の旅行者から注目を集め始めたエリアだそうです。ホテルに向かう途中に欧米人がお食事やお酒を楽しむオープンエアのレストランや、私が頭の中で想像していたインド風のピッピー服や、味わい深い雑貨を売るお店が軒を並べていました。

商品の値付けはツーリストプライスなので、旅先で買って着る服にしては高い。旅に出たら、細かい出費を気にせずに豪快にお金を使って現地調達を楽しめる人向きです。

 

小さなエリアですが、アジアの都市やリゾートの裏道にある歓楽街のような雰囲気に満ちていて、夜遊び好きには楽しめそうなスポットもありました。

物価が上がりつつあるせいか、ホテル代も高騰していて安宿から満室になってしまうため、ガイドとドライバーが予算内で泊まれる場所は、街中にはありませんでした。結局は30分も離れた場所に泊まったそうです。

 

一方、私が泊まったホテルは Ella Bbq Hub。

http://www.9arch.com/9arch_ella/

 

オープンエアのレストランを中心にした開放的な作り。小さいながらも機能的なお部屋。バスルームには、ヒマワリのような巨大なシャワーヘッドからザーザーと水が落ちてくるレイン・シャワーも。

これは女性が喜びそうです。

 

20:00

夕食は、ホテルのラストランでコトゥを再び。

お店によって色々と作りかたが違うのですね。

f:id:la-cle-du-soleil:20190226082826j:image

チーズのトッピングで覆われたコトゥ

 

次の日は最終日。

リトル・アダムズ・ピークという小さな山のトレッキングが一つあるので、早寝しました。